noco knots  ~  のこ の 結び目 

興味のあること、皆様にお知らせしたいこと、綴っていきます。

相撲見ていて思い出すこと

こんにちわ。

このところ暑い日が続いていますが、熱中症などお気をつけ下さいね。

 

今日は相撲のことを少し。

名古屋場所も後半戦に入り、毎日テレビ桟敷で楽しんでおります。

このまま、御嶽海が一気に行くのか、そうではないのか気になります。

個人的には、もう少し混戦になって欲しいのだけど。

 

ときどき相撲を見ていて思い出す人がいます。

10年ほど前に、アタシに英語を教えてくれていた、フランス人のメリルです。

当時、東京の阿佐ヶ谷あたりに住んでいて、英会話教室に通っていました。

メリルはそこの先生をしていて、私のクラスの担当でした。

彼女は、ユーモアもあって、人としても魅力があり、4カ国語を操る才女でした。

時々お酒を一緒に飲んだりして、教室以外でもお付き合いがありました。

 

ある日、そのクラスの中で、相撲が好きなことを話すると、

自分も国技館で相撲を見てみたいから、一度連れて行ってくれ。と頼まれました。

当時は、八百長疑惑とか野球賭博とかいろいろあって、

相撲人気もかなり下火の頃で、

その日にチケットを買っても十分入れる感じで、

特に平日は空席が目立っていました。

お互いに日程を合わせて、行く日を決めました。

平日だったので、チケットの心配はありませんでしたが、

お茶屋さんを使ったりしたかったので、前もって席を取り、

お弁当の予約などもしておきました。

 

両国の駅で二時頃待ち合わせて、国技館へ。

幕内の時間まではまだまだあるけれど、

関取衆が颯爽と国技館に入るところや、

お客さんたちがご贔屓に声をかけたりするところも見てもらいたくて、

(私自身がそうしたかったこともあります)

早めに待ち合わせました。

 

その姿を見て、彼女がなんて言い出すか楽しみにしていたのですが、

「あんなに太って!気持ち悪い。」

と、口走りました。

その言葉にちょっと「はぁ?」と思ったのも事実ですが、

外国人ははっきりしてるからな。と笑うことにしました。

 

国技館の中に入って、お茶屋の担当の人にお席に案内してもらって、

着席すると、すぐ乾杯。土俵では十両の取り組みが始まっていました。

 

その後幕内の土俵入り、横綱の土俵入りがあって

幕内の取り組みが始まりました。

関取同士のぶつかる瞬間の音が激しくなってきて、

その音に彼女も驚き、少しずつ前のめりで土俵を見つめるようになりました。

お酒も進んできた頃には、私に力士の名前を確認し、

「○○、がんばれー。」

とか、声を出すようにもなっていました。

 

最後まで相撲を見終わって、家の近くで飲み直そう。となりました。

その途中、感想を聞くと

「すごかった。最初は太ってて気持ち悪かったけど、かわいく見えてきた。

また連れてきて。」

と、おねだりされました。

彼女はその後、もう少し田舎に住みたいと英会話教室をやめ、

三重県伊勢市に移り住みました。

そして、フランスに戻り、今ではパリで料理学校を経営しています。

gmparis.com

また、会える日が来るといいな。